フェルデンクライス・メソッドとの出会い

 

ジストニアを発症し、クラシックギターを断念せざるを得ない時期にフェルデンクライス・メソッドに出会いました。

最初は「体が軽くなる気がする」と軽い気持ちでレッスンを受け続けていましたが、いよいよギターが弾けないので、違う職業を探す意味でも良いかと思い、それほど深く考えずにフェルデンクライス・メソッドの講師養成コースに入学しました。

そして、講師、つまりプラクティショナーの資格を得るために、海外から招聘された先生陣の授業を受けて、モーシェ本人が書いた本を読んでいく内に、フェルデンクライス・メソッドが自分が思っていたよりも遥かに大きく、深く、応用の効くものだと思い知らされたのです。

 

とにかく、自分の身体がどんどん変わっていくのがわかりました。

何をするにも以前より楽になり、肩こりや腰痛、頻繁にあった寝違えもなくなり、歩幅が大きくなり、筋肉のつき方も変わってスタイルすらも良くなったのです。

 

何より嬉しかったのは、「なぜか」を理解できたことです。

自分がわけもわからず変わってしまったのでは、なぜ良くなったのかがわからず、将来的に上手くいかなくなっても対処できません。

それなら温泉にでもつかってリラックスする時間を定期的に楽しんだ方が、簡単ですし、経済的ですらあります。

しかし、もし脳と身体の関係を学問として捉え、その知識を用いて、人間を意図的に変化させられるのなら、それは計り知れない恩恵につながります。

 

モーシェ・フェルデンクライス博士(1904-1984)は1940年代にフェルデンクライス・メソッドを体系化し、自身の研究を世に表しました。

当時としてはあまりにも先をいく内容で、ほとんどの人が理解に苦しんだようで、モーシェ自身も全員に理解させようとしていなかった節があります。

そのせいか、現代でもなかなか一般の人々にわかりやすいようには提供されておらず、頻繁に常識から外れている概念がでてくるので、残念ながらとっつきにくい学問になっています。

しかし一度理解が深まれば、現代の医学でも手が出せない領域にアプローチすることができます。

私自身、このメソッドを通して、脳と身体の理解が深まったおかげで、現代医学では治らないとされるジストニアを完全に克服できました。

 

不思議なもので、ギターを諦め、フェルデンクライス・メソッドを勉強したおかげで、ギターを再び弾けるようになりました。

今はクラシックギタリストとしての活動と共にフェルデンクライス・メソッドを教える仕事もしています。

そんなフェルデンクライス・メソッドに関しての記事はこちらのページにまとめてありますので、興味のある方は読んでみて下さいね。

フェルデンクライス・メソッド