vol.30 “慣れないことをしろ!?”

The new control must, therefore, be learned in conditions as remote as possible from any habitual act.

新しい動かし方は、習慣になっている行動から可能な限り離れた状況で、学ぶべきです。

引用著作 : The Potent Self – p134

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Enokuからの解説

フェルデンクライス・メソッドの狙いは、「新しい動き」を学び、「新しい自分」になることにあります。

しかし、もし「古い自分」が学ぶ「新しい動き」なのであれば、それは以前の自分の延長線上にある動きで、本質的な変化はなかなか得られません。

たとえば、野球のセンスがない人が毎日千回の素振りをしても、腕が太くなるだけでしょう。

ですから、新しい動きを学ぶ時には、できるだけ習慣的な動作が起きない状況、つまり慣れていない状況をつくってあげるべきだとモーシェは言いました。

これがフェルデンクライス・メソッドのレッスンの多くで、仰向けに休んで始める一つの理由です。

仰向けに休む状態だと、座ったり立ったりする姿勢で習慣的に使っている、たくさんの筋肉が休まり、比較的ニュートラルな状態の上に新しい動きを学ぶことができます。

ですから本質的な変化につながり易いのです。

もちろん座ってするレッスンや、立ってするレッスンもありますが、力の抜き方がわかってきてからの方が良いでしょう。

まずは可能な限りリラックスして、習慣的な筋肉の緊張(また心の緊張)を解放したうえで動いていくように心がけましょう。