自由か不自由か!? ~モーシェの一言~

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モーシェの一言

When choice is reduced to only one movement or act without any alternatives, anxiety may be so great that we cannot even do the only possible movement.

The Elusive Obvious – p54

選択肢が、一種類の運動や動作になり、代替方法がなくなると、不安が増す。それは可能だった筈の動きができなくなるほどである。

 

先生のちょこっと解説

 

フェルデンクライス・メソッドでは、人間の動きを、正解、不正解の尺度ではなく、自由か不自由かの尺度で見ます。

 

単純に振り向く動作、つまり体を捩じる動作一つをとっても、首の骨を主に捩じるのか、胸椎(背骨の上の方)を捩じるのか、腰の辺りを捩じるのか、または背骨は全く捩じらずに足を使って振り向くなど、色々な方法があります。

細かく分化して、それぞれの機能の配分を変えることも考えれば、数限りなく異なる方法があるでしょう。

 

では、そのどれが「正しい振り向き方」なのでしょう?

 

モーシェは、動きに正しさはなく、選択肢があるだけだと言いました。そして選択肢が少なくなればなるほど、今までできていたこともできなくなると言うのです。

これはフェルデンクライス・メソッドにおいて重要な部分で、私たちも身近に体験しています。

 

例えば、高い所に立って、緊張された経験はありませんか?

立つだけなら何ともない筈なのに、なぜ簡単なことが難しくなるのでしょう?

・・・バランスを崩しても良いという自由が奪われるからです。

また、腰を曲げて歩いておられるおじいさんは、正しい姿勢を知れば直るものなのでしょうか?

そうではなく、動きの選択肢が狭まりすぎて、可能だった筈の背筋を伸ばすという機能まで奪われているのです。

 

そういうわけで、フェルデンクライス・メソッドの目的は、その人の動きの選択肢を増やす、すなわち自由にすることです。

興味深いことに、正解を伝えようとすると、抵抗感を持ったり、別の正解を主張したりする方がたくさんおられますが、自由になることに抵抗感を持つ方は非常に少ないのです。

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 
この”モーシェの一言”シリーズは、フェルデンクライス・メソッドのレッスン受講者用の覚え書きです。

レッスンを体験していないと、専門用語もあってなかなか理解し辛いと思います。

なんとはなしにでもモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れてもらえれば嬉しいです。
 

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