日本初のジストニア解説書!
日本初、音楽家のためのジストニア解説書が発売されました!!
さっそくアマゾンで購入して読んでみましたが、素晴らしい解説書だと感じました!
音楽家ジストニアの定義、診断方法、リハビリ方法、等々すべて網羅してあります。
私自身の体験に照らし合わせても、
人差し指が勝手に伸び、それを抑えようとしてほかの指がこわばった事(患指と代償指)や
初期症状から少しずつ症状が変わっていった事(進行性ジストニア)
日常生活やピアノを弾くことには全く問題ないと思っていたが、だんだん症状が出てきた事(副楽器での症状)
心の状態が大いに関係ある事(ジストニアの心理学的側面)
そして、
新しい神経回路を作るという事(再訓練)に関して、はっきり明確に説明してあります。
治る道筋と、治った後のことも!
私がリハビリを自分でやっていた頃、この本に書いてあるような事は知らずに試行錯誤していたのですが、自分のやっていた事を膨大な知識や事例、実験結果などを交えて説明してもらってるので、本当に「ウンウン」頷きながら読みました。
依然、治療が難しい病気だという事は変わらないようですが、もう何人もの完全に回復された人たちがおられるそうです。
そして私も、そろそろ病気から治った事を言うより、以前とは全く質の違うテクニックを実際に見せる事を目指しています。
そうすることで、
ギターと音楽の素晴らしさはもちろん、私のジストニアリハビリ体験やフェルデンクライスメソッドの良さ、また持って生まれた才能だけで勝負しなくてよい事、音楽は競争ではない(矛盾に聞こえるかもしれませんが…)って事を周りに伝えていけたらなぁなんて、今は思っています。
ですが、もうちょっと時間が必要・・・。
完璧を目指すのは良くないとは知っているんですが・・・★
最後にこの本に書いてある、ジストニアから回復したあるギタリストの言葉を引用しておきます。
「私の音楽とギターとの関係はすっかり変わった。今では、ギタリストの一つ一つの動作は幸福の追求からもたらされていること、そしてこれこそが私がギターとの関わりに求めていたものだと考えている。音楽は確立された法則からではなく、私自身から発せられるものなのだ。演奏は見世物ではなく、美の探求である。音とは、音楽における言葉なのだ。」
どうして弾けなくなるの? – p182