モーシェの一言

エウレカ体験!? ~モーシェの一言21~

 

モーシェの一言

 

If you do the correct thing right away, you’ve done an exercise.

That’s not learning. […]

When you do exercises you do the thing you already know; it becomes familiar and better.

But it is only what you know. […]

What we want is an experience like a “Eureka” experience.

For that, you must turn your exercise into self-observation.

The Master Move – p102
 

正しいことを即座にしてしまうなら、それはただのエクササイズです。

学びにはなりません。

エクササイズをする時、あなたは既に知っていることをしています。

より慣れて、向上しはしますが、それはあなたが既に知っているものです。

私たちが欲しいのは「エウレカ」体験です。

そのためにエクササイズを自己観察に変えなくてはいけません。

 



 

先生のちょこっと解説

 

「エウレカ」体験とは、昔ギリシャのアルキメデスがある物事を解き明かした時に喜びのあまり「エウレカ!(わかったぞ!)」と叫びながら、街を裸で走り回った故事を指しています。

 

裸で走り回る必要はありませんが、全くなかった感覚を新たに得た時は大きな喜びが伴います。

からだの機能に関して、すでに1あるものを2に訓練するのと、0、すなわちないものを1にするのは大きな違いがあります。

 

ないもの、つまり感じていない機能はいつまでたっても訓練されませんから、どれだけ月日が経とうとも使えないままです。

しかし、少しでも感じられるようになれば、あとは日常生活の中で無意識に使うので、自然に訓練されていきます。

フェルデンクライス・メソッドの狙いは、この「ないもの」を「あるもの」に変えるところにあります。

 

そのためには自己観察が非常に大切です。

先生の指示する「正しい型」に自分を合わせることがレッスンの目的ではありません。

「見えていないものを見ようとする」のです。

 

 

今回の引用著作

 

The Master Move

1979年にカルフォルニアのMann Ranchで行われた5日間のワークショップの記録です。12のレッスンが収録されています。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないかも知れません。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。