モーシェの一言

今は間違いでもいい!? ~モーシェの一言22~

 

モーシェの一言

 

Whether your decision is right or wrong is immaterial at this point.

For, when your attention and awareness are improved, in a few moments, your judgment will be better, as your sensitivity will increase with the reduction of your efforts.

The Elusive Obvious – p105
 

この時点であなたの判断が正しいか間違っているかは取るに足らない問題です。

なぜなら観察力や気付く力が高まると、即座に判断力も向上し、感受性もがんばらないことで高まるからです。

 



 

先生のちょこっと解説

 

レッスンで頻繁に「体をどう感じますか?」「体の左右が違いますか?」などの質問を先生がしますが、それは決して生徒に正解を確かめるためではありません。

むしろ質問している時点では、生徒が正しく答えるかどうかはどうでもよい事なのです!

 

フェルデンクライス・メソッドの主な目的は、識別力を高めることです。

従来の教育方法は、非常に良い側面もありますが、生徒が見えるようになる前に画一的な正解を教えてしまうきらいがあります。

しかしあらゆる分野において、正解とは絶えず動くものですし、他の様々な要素と有機的につながっているものです。

ですから、答えそのものより、答えに辿り着くための感覚を磨く方が大切です。

 

それ故にモーシェは、レッスンにATM(Awareness Through Movement)、すなわち「動きを通じての気付き」と名付けました。

気付こうとしていけば、感受性は際限なく高めていけます。

ぜひ感覚のわずかな違いに気を配ってみて下さいね。

 

 

今回の引用著作

 

The Elusive Obvious

英語で書かれている原著です。モーシェ最後の著作で、1981年に出版されました。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないかも知れません。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。