モーシェの一言

個性が大事!? ~モーシェの一言25~

 

モーシェの一言

 

There are great similarities in men but there are individual modes of action, movement, feeling, and sensing which make each individual a unique case, and in my work he must be treated to help him in his uniqueness.

The Elusive Obvious – p72
 

わたしたちは多くの点で似ています。しかしそれぞれのふるまい方、動き方、感じ方、受け取り方が、その人を個性的な存在にします。

わたしのメソッドでは、人はその個性にしたがって助けられ、扱われなければいけません。

 



 

先生のちょこっと解説

 

これを書いている私も、読んでいるあなたも人間です。

人間である限り、一般化できる特性を持っています。

目は二つ、口は一つで、手足が二本ずつあります。

直立歩行をし、複雑な言葉を操り他人とコミュニケーションをとります。

遺伝子が欠損している、事故に遭った、などの特別な事情はこの限りではありませんが、それは一般化できる本来の特性ではありません。

 

それにも関わらず、わたしたちは一人ひとり異なった個性的な存在です。

生まれ持った遺伝子情報が違い、生まれてから経験したものがそれぞれ異なります。

指紋や網膜の違いで個人を判別する生体認証や、臓器移植などにおける拒絶反応の話を知っている人も多いでしょう。

 

フェルデンクライス・メソッドを実践する人は「一般化できる性質」と「個人独特の性質」、両方を大切にしましょう。

特に現代社会では、全てが一般化できるかのような錯覚に陥りがちです。

全ての人が「普通」ではない事実に気付ければ、特別である自分を感じ、知っていくプロセスを楽しめるようになるでしょう。

 

 

今回の引用著作

 

The Elusive Obvious

英語で書かれている原著です。モーシェ最後の著作で、1981年に出版されました。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないかも知れません。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。