モーシェの一言

身体も心も一つ!? ~モーシェの一言34~

 

モーシェの一言

 

I contend that rigidity, whether physical or mental, i.e., the adherence to a principle to the utter exclusion of its opposite, is contrary to the laws of life.

Body & Mature Behavior – p18
 

わたしが強く思うに、肉体と精神を切り分けて、どちらか一方だけを取り扱うという考え方は生命の法則に反しています。

 



 

先生のちょこっと解説

 

この言葉をモーシェが書いたのは1940年代でしたが、現代社会においても精神的なことは「気持ちの問題」としていささか軽く扱われてしまう傾向があります。

しかし精神の問題は、肉体の問題の鏡ですし、逆もまた然りです。

どちらか一方だけを見てしまうと迷宮入りになってしまう時があります。

 

人間を機械のように見立て、全てを切り分けて、個別にアプローチしていく手法は19世紀から近代にかけて大きな成功を収めましたが、モーシェは早くからその限界に気付き、人間の機能のそれぞれの関係性に注目していました。

 

問題を虫眼鏡で見て解決できない時は、少し離れて俯瞰で見てみましょう。

トータルな見方が思ってもみなかった気付きをもたらしてくれることがあります。

 

 

今回の引用著作

 

Body & Mature Behavior

モーシェが自身のメソッドを初めて公表した本です。1949年に出版されました。内容がやや専門的です。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないでしょう。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。