モーシェの一言

姿勢は良くするには!? ~モーシェの一言41~

 

モーシェの一言

 

Impulses affecting posture come from a number of sources:

1.The labyrinths with the otoliths and the semicircular canals.
2.The proprioceptive sense organs.
3.The exteroceptive nerve endings.
4.The interoceptive or visceroceptive innervations.
5.Teleceptors.

Body & Mature Behavior – p76
 

姿勢に影響する刺激は、いくつかの発生源から生じます。
 
1.内耳の耳石と三半規管

2.筋肉、腱の感覚

3.皮膚の感覚

4.内受容感覚、または内臓感覚

5.目、耳、鼻などで知覚する感覚

 



 

先生のちょこっと解説

 

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人の立ち振る舞いを形容して言ったりします。

皆さんは良い姿勢になりたいでしょうか?

 

あまり知られていませんが、姿勢(重力に対して身体を真っすぐにし、バランスをとる機能)は非常に反射的な動きで、前頭葉を含む脳の三分の一程度を失っても(意志的な動きがなくなったとしても)問題なくできます。

もちろん意図的に姿勢を変えることはできますが、一時的なものですぐに本能的なものに戻ってしまいます。

猫背や反り腰を自分の意志では矯正できないのはこのためです。

 

姿勢を良くしたいならば、(1)内耳と三半規管が正常で、(2)筋感覚や(3)皮膚感覚が調整されていて、(4)内臓(感情と関係します)も健康である必要があります。

その上で、(5)目や耳、鼻からの刺激に対応して身体が自然に反応します。

フェルデンクライス・メソッドでは(2)筋感覚、(3)皮膚感覚を調整することができるので、立ち振る舞いが自然に良くなるのです。

 

このように人間は自分の意志でコントロールできるものと、できないもの、両方が重なるように成り立っています。

 

 

今回の引用著作

 

Body & Mature Behavior

モーシェが自身のメソッドを初めて公表した本です。1949年に出版されました。内容がやや専門的です。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないでしょう。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。