vol.48 “いやらしいなんて言わないで!?”

Coitus is a pleasurable act. […]

In the sexual act, as in any act, there is a sensory, a motor, and an emotive component.

In some act, one of the components may be for practical reasons ignored. Not so in the sexual act.

Here, the act is incomplete and fails to achieve the biological reaction if any of the components is even partially incomplete.

性交は喜びの行為です。

性行為は、他の行為でもそうであるように、感覚、運動、感情の要素を含みます。

他の行為では、便宜上考慮されない要素もありますが、性行為においてはそうではありません。

一つでも欠けた要素があるならば、性行為は不完全で生理的反応を達成するのに失敗します。

引用著作 : Body & Mature Behavior – p174, 178

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Enokuからの解説

性について語ると、少しぎょっとするかも知れません。

しかし人間の機能を理解するためには避けては通れない話です。

「男性である」また「女性である」ということは、単に外見上の違いをつくるだけでなく、内分泌系の働きを変え、わたしたちの人格形成に決定的な影響を与えます。

たとえば、いわゆる「男性ホルモン」と呼ばれるテストステロンは、男性においては主に睾丸で生成され、女性においては卵巣などで生成されますが、女性は男性の10%程度しか分泌されません。

そしてテストステロンは、骨格や筋肉のつき方、判断力、リーダーシップ、空間把握能力、味覚などに大きな影響を与えます。

また女性の場合はエストロゲンの働きが特徴的で、自律神経を整え、衝動や依存症を抑えるセロトニンを活発にしてくれます。

このため、ギャンブル依存症などの女性は少ないのです。

そういった生理的な土台の上に、膨大な経験から学習して、脳は性的嗜好を形成し、わたしたちは性的欲求を覚えます。

性行為というのはそれら全ての最終到達点で、全人格が関わる行為です。

逆に言うと、自分の性行為に目を向けるならば、自分の中の未分化なもの、未発達なものに気付けるかもしれません。

フェルデンクライス・メソッドで得られる脳機能(思考、感覚、感情、運動)の改善はすべて、性機能の改善にもつながっています。