モーシェの一言

学びかたの学び!? ~モーシェの一言49~

 

モーシェの一言

 

The subject learns the art of learning, which is applicable to all function.

And the gained control, once integrated into normal behavior, remains effective without any special attention and exercising of the articulation.

The Potent Self – p155
 

その人は学び方を学ぶのです。

それは全ての機能に通用します。

そして、得られたコントロールは、一度普段のふるまいに統合されてしまえば、特別注意を向けなくても、動きの練習をせずとも効果を保ち続けます。

 



 

先生のちょこっと解説

 

フェルデンクライス・メソッドを初めて体験した人の多くが「なんか身体が軽くなった」「重心が下がった」「肩こりがなくなった」などと言います。

それらは素晴らしいことです。

しかし、このメソッドの本質が「学び方の学び」であると、最初から気付く人は一握りでしょう。

 

もしも体が軽くなるためだけに、また肩こりを治すためだけにレッスンを受けるなら、その時間ジョギングをしたり、温泉にはいったり、水泳を楽しんでも良いでしょう。

心身ともに非常に良い効果が期待できます。

それなら、フェルデンクライス・メソッドにしか期待できない効果とはなんでしょうか?

 

それは、動きを通して、自分を制限している習慣に気付き、本来の可能性を体験し、どのように自分を変化させられるか、その方法を学ぶことです。

一度、この悟りにも似た体験を経ると、二度と前の状態には戻りません。

 

釣った魚をもらうより、釣り方を教えてもらった方が良いのです。

前者はその場しのぎですが、後者は本質的な解決です。

前者はわかりやすく、後者はわかるまで時間がかかります。

モーシェが人々に伝えようとしたのは、「学び」ではなく「学び方の学び」でした。

 

 

今回の引用著作

 

The Potent Self

英語で書かれている原著です。モーシェの死後、1985年に出版されました。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないでしょう。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。