モーシェの一言

気付いていない!? ~モーシェの一言6~

 

モーシェの一言

 

We do much without knowing consciously how we do it.

Elusive Obvious – p9
 

わたしたちは、どのようにしているか気付かずにたくさんのことをしています。

 



 

先生のちょこっと解説

 

フェルデンクライス・メソッドのグループレッスンは「Awareness Through Movement」と名付けられていて、その意味は「動きを通しての気付き」です。

(頭文字を取って「ATM」と呼ばれることもあります。)

 

モーシェが言う「気付き」は、単に意識がある状態や、意図的に動いている状態とは違います。

意図的ではあっても、気付きがない動きはあります。例えば、みなさんは毎日、家の階段を上り下りされていると思いますが、その段数を言うことができるでしょうか?

・・・毎日の動作なのになぜ覚えていないのでしょうか?もしも段数を言おうとするならば、何回足を動かしたのかを意識して、数えなければいけませんね。

 

それと同じように、自分がどんな風に立ったり、しゃがんだり、歩いたりするかにも「頭がどう動くか、骨盤がどこにあるか、反対の手は何をしているか」など、様々な感覚に気付くことが出来ます。

 

フェルデンクライス・メソッドの「気付き(awareness/conscious knowledge)」とはこの意味での自覚のことです。

単に目が覚めていて、先生の指示通りに動くのを意味するわけではありません。

意識を用いて、自分の動きに注意を向けながらレッスンを受けると、たくさんの効果が期待できます。

「どのようにしているかに気付く」ために動いてみましょう。

 

 

今回の引用著作

 

The Elusive Obvious

英語で書かれている原著です。モーシェ最後の著作で、1981年に出版されました。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないでしょう。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。