TOEIC900からの英語学習法!!


 

TOEIC900ってすごいの?

TOEIC900を超えた瞬間って嬉しいですよね!

「自分も英語が出来る人の仲間入りかぁ~」なんてニヤニヤしたり、「なんの取り柄もない・・・わけじゃない!?」なんて安心したり・・・

でもだんだん時間が経つにつれて、自分が「読めない、書けない、聴き取れない、喋れない」って気付いちゃいます。

「いーや、そんなことない!」って人は素晴らしいですが、少なくともわたくしはそうでした。

なんとなく漠然とですが、「ほんとに英語が使える人」になりたかったので、やっぱりもうちょっと勉強を続けてみようって思ったんです。

今回は、そんなTOEIC900超えた!英語上級者の人が、その後どんな勉強を続ければいいのか書いてみたいと思います。



Reading

読解能力です。実は、これはそれほど気にする必要はありません。

アメリカで生活するならまだしも、日本で住んでいてTOEIC900以上の読解力が必要なケースは限られているからです。

と言いますか、そんな文章に出会ってもある程度の下地がありますから、辞書を参照して大概サクッと読めてしまいます。

学習方法① 翻訳

それでも読解能力を伸ばしたいという方は、わたしの経験上、何かの翻訳をすると良いです。

なんとなく理解したのと、それを平易な日本語に直せるほど理解したのでは、大きな差があります。

翻訳をすると強制的に英文を深く理解しなければならなくなり、下手すると一つの文章に何時間も頭を抱える時があります。

ただ読解能力は飛躍的に上がります。

学習方法② 読書

オーソドックスに、とりあえずTIMEあたり、自分の実力よりも少し難しめのやつを読む手もあります。

(簡単なものを大量に読む多読勉強法もありますが、わたしは効率が悪いと思うのであまりお勧めしません。)

また辞書を必ずひきながら読みましょう。辞書をひくのがストレスって方は仕方ないですが、辞書をひいて読んだ方が1000倍効率的です。

インターネット上で読むのであれば、「Google Chromeの翻訳アドオン」が便利です。

ブラウザなどをちょっと設定する必要がありますが、わからない単語にマウスを合わせただけでWeblio(インターネット英和辞書)の解説が表示されます。

ほとんど辞書ひく時間なしに、TimeやThe Economistを読めるのはとっても便利です!

Writing

TOEICで点数を出すために勉強していると、特に弱くなるのがWritingです。

ある程度整った英文を書ける能力は、もちろん会話にも活きますし、外国人の友人にちょっとメールを書いたり、海外のサイトでお買い物をしたりなんかも気軽にできるようになります。

ぜひぜひWritingの能力は訓練し続けてみましょう!

学習方法① 書き写し

どんなお手本の英文でもいいです。綺麗な英文をひたすら書き写してみましょう。

この時にただ書き写すのではなく、コンマやピリオドまでひとまとまりで覚えて、頭の中に入れた英文を書き写すようにしてみましょう。

つまり、見て、覚えて、書き写す、方式です。

これを半年でも続けると、驚くほど書ける英文のレベルがあがります。

ただ注意点として、日本人の書いた英文は出来るだけ避けておきましょう。完璧に流麗な英語を書かれる日本人もおられますが、ほとんどは少し「日本語訛り」があります。

非常に高いレベルの教材でも、著者が日本人だと、やはり不自然な英語が混じっていることが多いです。

学習方② ネイティブに添削してもらう

これがなんと言っても王道ですね。

これに優るWriting勉強法はありませんが、なかなかそんな機会が得られないのも事実。

もし運よく添削してもらえるようなら、せっせと書いて、直してもらいましょう。

しかしネイティブにも国語力の差はあるので、おそらくできるだけ日常的なことを単純な言い回しで書いた方がいいです。

自然で単純な英語は、ネイティブなら誰でも理解していますが、複雑だったりすこし文学的な表現について聞くと、人によっては難しい時もあります。

Listening

はっきり言いますとTOEICのListeningはちょー簡単です。

このレベルでは満足できない!・・・わけでもないですが、実際に使いものになるかどうかはちょっと不安です。

英語を使っていて土台になるスキルがListeningですし、是非ぶらっしゅあっぷし続けておきましょう!

学習方① ひたすら洋画を観る

これは大変効果があります!字幕付きで何度も見てください。

実はリスニングの「最上級レベル」は「ネイティブ同士の会話を完全に理解できるレベル」です。

洋画鑑賞は、難易度マックスのリスニング教材を、視覚的にもめちゃくちゃ面白く勉強できる方法なんですね。

映画の英語がそんなに難しいものなのかピンとこない方は、試しにどれでもいいので一本観てください。

慣用句や口語表現、言葉の省略、洒落た言い回しなどで、最初はまるで英語とは思えないかも知れません。

あと注意点として、映画の英語字幕は全て正確ではありません。「どうしても字幕と一致しない!」って悩まないでくださいね。

学習方① インターネットの動画鑑賞

映画だけだと、学ぶ英表現にかたよりができてしまいますから、いろんなジャンルの英語を聴いておきましょう。

下の動画は、わたしがよく観ていたアメリカのナイトショーです。

司会者がゲストをひっきりなしに笑わせるのですが、これを観るのは大変勉強になりました。(下ネタもまあ出てきますが…)

会話術と言うほどではありませんが、英語の文化でなにが笑えてなにが笑えないのか、その言葉の感覚的なものを体得できます。

言葉の使い方や、考え方が、まるっきり英語と日本語では違います。

特にジョークは英語のものを日本語に直しても全く笑えないんですね!なんででしょう?

またTEDというサイトもお勧めです。

これは一流の知識人たちがプレゼンテーションしてるだけあって、学術的な言葉がわんさかでてきます。

プレゼンテーションの技術も素晴らしいですが、みんな立て板に水を流すように、流麗に英語を話します。

日常会話とは全く違う英語ですが、絶対に聴き取れるようになった方がよいです。

ほとんどの動画は英語字幕で観れますし、いくつかは日本語字幕が設定できるものもあります。

学習方③ Audible

英語ができるようになると、英語で書かれた本から情報を得られるようになりますが、いちいち本を開かなくても全部朗読してくれるサイトがあります。

もちろん有料ですが、豊富な種類の本が音声データになっています。

本をダウンロード(購入)して、夜寝るまでの間にIpod等で聞いてると、あれよあれよという間に読書が進みます。

ちなみにわたしは今、ソクラテス著の”Nichomachean Ethics”を聴いているのですが、さすがにこれは内容がカタすぎて全く頭に入ってきません・・・。いつも聴き始めて3分後には熟睡してます。

Speaking

さー、やってまいりました。話す!

「英語ができる」って「英語が話せる」と同義だったりします。

英語の能力を証明しようと思えば、一番手っ取り早いのが流暢に話してみせることです。

ただ、それがひじょーに難しい!

やはり日本語訛りがまじったり、流暢には話せなかったりで、なかなか思うようにはいきません。

学習方① 音読

これはいつも繰り返して書いていますね!

いちおう今のところは、「最強の勉強法!」だと思っています。

同時通訳の神様こと、國弘正雄さんも音読をたいへん勧めておられます。

実は流暢に喋るためには、言葉を少なく単純にしなければいけません。

わたしたち日本人だって、複雑なことを長い文章で喋らなければいけない時、あー、とか、えー、が多くなるでしょ?

ましてや外国人が、複雑な表現を噛まずにスラスラ喋るなんてことは、ほとんど現実的ではありません。

その代り、日常的で平易な英語の範囲に留まるよう意識すれば、かなり流暢に話せるようになります。

さらに言えば、Speakingは中学英語のレベルで十分です。それ以上のレベルをSpeakingに落とし込もうとするので大変なんですね。

ひたすら中学レベルの簡単英語を音読してみましょう。これがペラペラへの一番の近道です。

学習方② 外国人の友達と話す

もうこれは当たり前のはなし。ただそんな機会がなかなかありません。

Skypeで一時間500円なんて英会話レッスンもありますが、ほとんどの講師はフィリピンの方のよう。

留学すれば簡単に達成できるのですが・・・。

ただ注意してほしいのは、外国人と喋りまくって英語が上手くなるかと言えば、答えはNoです。

変に自分のアクセントも強くなりますし(色んな人のアクセントを聞くので)、ネイティブも会話では正確な英語を話していないので、それだけに頼るとどんどん自分の英語が汚くなります。

話すことに慣れ、語学力を高めるきっかけにはなりますが、これだけだと力がつかないことを覚えておいてください。

必ず自分の側での地道な訓練があって、実践の会話です。

さらに英語を勉強する?

TOEIC900ってけっこうすごい数字です。

ちゃんと英語ができる水準なので、これ以上資格のための勉強するのはやめちゃいましょう。

自分で興味ある分野の英語サイトめぐりをしてみたり、動画を英語で見たり、英語圏の人と仕事をしてみたり、オンラインゲームで英語チャットしてみたり・・・

英語が使えると世界が広がる!ってよーくきく文句ですが、その恩恵を実際に体験していくだけで、自然に英語力は伸びていきます。

またできれば、何らかの形で英語の講師になってみるのもお勧めです。

教えることによって四技能全てが飛躍的に高まります。

生徒の前でかっこつけなければなりませんし、その為に準備するだけで気付けば英語力が高まっている筈です。

通訳、翻訳活動も英語力を向上させる素晴らしい機会です。

ボランティア活動などで通訳者を募集しているところもたくさんあるので、気軽にやってみましょう。

英語は言葉なので、使ってなんぼ、です!

もう充分勉強しました!TOEIC900からは英語を使っていきましょう!!