モーシェの一言

腰を動かすべし!? ~モーシェの一言15~

 

モーシェの一言

 

If you move your pelvis, your arms and legs organize themselves to do just the thing that you need. […]

The movement must initiate from the pelvis, not the hand, nor foot, but the direction of the movement is given by the movement of the head.

The Master Move – p39, 42
 

もし骨盤を動かすなら、腕や脚は必要に応じて勝手に順応してくれます。

動きは骨盤から始めるべきです。手でも足でもありません。

しかし、動きの方向性は頭によって与えられます。

 



 

先生のちょこっと解説

 

腰や骨盤が自由に動かないと、効率のよい動きはできません。

本来腰や骨盤がになうべき役割を、手足や胸、肩が代わりにやってしまっていると、動きに抵抗感が出てきます。

それどころか負担がかかり過ぎた部分は痛み始め、骨や腱が傷ついてしまうことすらあります。

問題は痛む部位にあるのではなく、腰と骨盤の使い方にあるのですが、なかなかそれに気付ける人は多くありません。

 

そのためフェルデンクライス・メソッドでは、足を動かすことで間接的に、骨盤に楽で大きな動きを促すレッスンがたくさんあります。

そういったレッスンの後、たくさんの方が首や肩の解放、呼吸の楽さ、重心の安定などを感じます。

興味深いことに、その際、骨盤が動きやすくなった自覚は持たない人が多いです。

 

また、腰の動きだけでなく、頭の向きもとても大切です。

私たちは見たものや、聞こえた音、嗅いだ匂いに対して、顔を向け、動き始めるようにできています。

ですから頭は司令塔のような働きをしており、動きの方向性を決定付けます。

どんな動きでも上手くいかない時は、顔がどこに向いているかもチェックしてみましょう。

 

 

今回の引用著作

 

The Master Move

1979年にカルフォルニアのMann Ranchで行われた5日間のワークショップの記録です。12のレッスンが収録されています。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないかも知れません。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。