モーシェの一言

速いことと急ぐこと!? ~モーシェの一言31~

 

モーシェの一言

 

We can distinguish between speed and hurry.

A person in a hurry is a person that realizes that he or she is too slow.

If he weren’t too slow there would be no need to hurry.

For a person who’s in a hurry, you can be sure that inwardly that person feels, “I am slow, I’m no bloody good.”

And you will find that there is a disturbance that permeates the whole being.

The Master Move – p187
 

速いことと急ぐことの差を識別しましょう。

急いでいる人は、自分が遅すぎると感じている人です。

遅すぎないのであれば、急ぐ必要がありません。

焦っている人は「自分は鈍い。全然ダメだ。」と内心感じているのです。

そうすると、あらゆる面において学びに邪魔が入ります。

 



 

先生のちょこっと解説

 

これを書いているわたし自身が、身に覚えがあり過ぎて辛いのですが・・・、

皆さまは「速いこと」と「急ぐこと」の識別ができておられるでしょうか?

急ぐことは焦りから生まれ、学びに邪魔が入ります。

しかし、速く動くことは本来の機能を活かすことで、人間にとって喜びです。

喜びはあらゆる面で、学びに味方します。

 

何かを得ようと、学習しようとする時、急ぐことによっては達成できません。

本来与えられている機能を十分に認識し、活かすことによってしか得られないのです。

神経系の成長は「不可能を可能に、可能を簡単に、簡単を優雅に(“Make the impossible possible, the possible easy, the easy elegant” – Moshe)」の過程です。

不可能を努力でなんとか克服することとは少し違います。

 

全然だめだと思った時にこそ、急がずに立ち止まって、本来自分に与えられている機能を十分に活かせているか感じてみましょう。

簡単であるからこそ、速く動けるのです。

 

 

今回の引用著作

 

The Master Move

1979年にカルフォルニアのMann Ranchで行われた5日間のワークショップの記録です。12のレッスンが収録されています。

 

 

 

フェルデンクライス・メソッド未体験の方へ

 

この「モーシェの一言」シリーズは、フェルデンクライス・メソッドをより深く理解するための覚え書きです。

毎週のグループレッスンで一つずつ書いていき、全部で50週分のシリーズになりました。

一般的ではない言葉の使い方や、常識外れのアイデアが多いので、実際にレッスンを体験しないと何を言っているのかわからないかも知れません。

最初から全てわからなくても良いので、気を楽にしてモーシェ・フェルデンクライス博士の思考に触れていってみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドについてはこちらの記事でも簡単に紹介しています。

 

またもし興味のある方は、ぜひ前後の文脈を、辞書を片手に原著で読んでみて下さい。

フェルデンクライス・メソッドに対する理解が深まり、その計り知れない価値に気付かれるでしょう。